\こちらの記事はこんな人におすすめ/
- これから理学療法士を目指す方
- 就職活動中の方
- 働きはじめる前の理学療法士
- 20代の理学療法士
- 「給与明細書のみかた」がいまいちわからない方
給与明細書ってなにをみればいいんですか?
子育てPT「りはる」がお答えします!
今回は働き始める前に知っておきたい内容です!
【給与明細書を見るときのポイント】をわかりやすくお伝えします。
求人票をみるときにも役立つ内容です!
知ることで就職してからの後悔を回避しましょ~
給与明細書にかいてあること
給与明細書は3部構成!
支給 勤め先から支払われる総支給額
控除 総支給額から天引きされるお金
勤怠 出勤やお休みの状況
“控除”っていうのがよくわかんない…
控除ってなに?
給与明細書に「控除項目」という記載があります。
この項目には「法定控除」と「法定外控除」があります。
“控除”は差し引くという意味だよ
法定控除
給与から控除することが法律で定められている項目です。
社会保険料で額面の約15%程度、税金で約5%程度、合計で約20%前後引かれます。
社会保険料
- 健康保険料
- 厚生年金保険料
- 雇用保険料
- 介護保険料(40歳から)
税金
- 所得税
- 住民税
法定外控除
法定控除以外の控除項目のことで、会社によって控除項目の名称は異なります。
労働基準法上、法定控除以外の費用は労使協定を結んだ項目以外は控除してはならないというルールがあります。
もし給与明細書の控除項目で「聞いてない」とか「気になる」という項目があれば総務の方に聞いてみてもいいかもしれないですね。
- 財形貯蓄
- 社内預金
- 社宅費
- 労働組合費 など
前職では親和会費っていうのを天引きされて、社員旅行費や忘年会費に充てられていました
よく聞く医療費控除とかとはちがうの?
給与明細書の「控除項目」は給与から社会保険料や税金をあらかじめ差し引いて納めますよってことだね。
所得税を計算するときに社会保険料は医療費控除と同じで所得控除になるよ。
ん?所得控除ってなに??
所得税を計算するときに、納税する人のそれぞれの事情を反映するための仕組みだよ。
例えば、同じ年収の人でも配偶者や子どもを養っている場合は生活に必要な出費が増えることが考えられるので、生活できるように税の負担を減らしましょうねといった具合にそれぞれの事情を反映するために所得控除という仕組みがあります。
所得控除は誰にでも適用されるわけじゃなくて、一定の要件を満たす必要があります。
年末調整のときに実は所得控除っていくつか申請していると思うけどあまり理解されていないかもしれないですね。
まずは給与から引かれる税金について理解すると所得控除がわかりやすいと思います。
給与から引かれる税金
給与から引かれる税金は所得税と住民税の2つです。
所得税
所得税は、個人の所得に対してかかる税金です。
1年間のすべての所得から所得控除を差し引いた残りの課税所得に税率を適用して税額を計算します。
所得税の税率は、所得が高くなるにつれて段階的に高くなる「超過累進課税」という仕組みです。
所得を得た年と同じ年に徴収されます。
課税徴収所得(収入ー給与所得控除ー所得控除)×税率ー税額控除
- STEP1課税徴収所得を計算する
・給与所得(収入ー給与所得控除)を計算
・給与所得から所得控除を引く
- STEP2課税徴収所得に所得税率をかける
・所得税率は課税所得の金額に応じて段階的に高くなる「超過累進課税」の仕組み
- STEP3所得税額から税額控除を引く
・税額控除は算出した所得税の金額から直接差し引ける控除
・配当控除、住宅ローン控除など
給与所得控除とは?
給与所得は、収入金額から給与所得控除を差し引いて算出します。
給与所得控除額は、給与等の収入金額に応じて変化します。
ただし、給与等の収入金額が6,600,000円未満の人の年末調整は、「年末調整等のための給与所得控除後の給与等の金額の表」(国税庁サイト参照)を使い年末調整を行います。
おおよその給与所得(収入ー給与所得控除額)の金額を国税庁のサイトから(給与所得控除|国税庁)計算できるので自分で調べてみましょ!
所得控除とは?
所得控除は税金の負担を減らしてくれます。
上記のようにわたしたちの収入すべてに税金がかかるわけではなくて、所得控除を差し引いた金額に対して税金がかかります。
所得控除は全部で15種類あります。
- 基礎控除
- 配偶者控除
- 配偶者特別控除
- 扶養控除
- ひとり親控除
- 寡婦控除
- 勤労学生控除
- 障がい者控除
- 社会保険料控除
- 生命保険料控除
- 地震保険料控除
- 小規模企業共済等掛金控除
- 雑損控除
- 医療費控除
- 寄付金控除
住民税
所得割額+均等割り額
所得を得た年の次の年に徴収されます。
所得割額は前年の1~12月までの所得に応じて決まります。
均等割額は住んでいる地域によって変わります。
所得控除や税額控除が多いほど納める税金が減る!
税額控除のほうが節税効果が高い!
支給と手取りのちがい
支給ー控除=手取り額(差引支給額)
支給から控除を差し引いて手元にもらえる金額が手取り額です。
支給=基本給+手当て
支給は基本給と手当てで構成されています。
「基本給」に年齢給や職能給を含むかは勤めている会社や施設によりけりです。
「手当て」は通勤手当、住宅手当、資格手当、家族手当、資格手当、役職手当、時間外手当などがあります。
基本給をチェックするのがかなり大事!
なんで基本給をみるのが大事なの?
基本給をみていないと・・・
・ボーナスが低くなる
・残業代が下がる
・もしものときの保障がない
っていう可能性があるよ!
手当ての落とし穴
求人票に賃金として「基本給+手当て」が記載されていて、給料が大きくみえてしまっている可能性があります。
・ボーナスや残業代は手当てを含まない基本給をもとに計算されることが多い
・手当ては会社・施設の判断で減額や支給停止ができる
例えば、総支給が同じ20万円のAさんとBさんのボーナスが2か月分もらえるとしたら…
Aさん
基本給15万円+手当て5万円
ボーナス・・・基本給15万円×2か月=30万円
Bさん
基本給18万+手当て2万
ボーナス・・・基本給18万円×2か月=36万円
なんと6万円の差がでます!
月にもらえる給料が同じでもボーナスや残業代に差がつき、年収にも差が出てしまう落とし穴があります。
基本給になにが含まれるのかは働きはじめる前に知っておきたいところです!
まとめ
- 給与明細書は「支給」「控除」「勤怠」の3部構成
- 控除とは“差し引く”という意味
- 給与から引かれる控除は社会保険料と税金
- 給与から引かれる税金は所得税と住民税
- 支給ー控除=手取り額
- 手当てで給料が大きく見えてしまう落とし穴
ここまでお読みいただきありがとうございます。
今回はなかなかややこしい内容です。
Instagram(pt_reharu)のほうでも図解付きでまとめています。ぜひフォローしてみてください~!
今回は簡単に説明しましたが、わたしたちの生活に関する税金の知らないと損する内容ついては今後まとめていきたいと思います!
また見てもらえると嬉しいです。よろしくお願いします!
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